本日は評議員会でした

今日は、夕方よりとある社会福祉法人の評議員会に参加してきました。

平成29年4月1日より改正社会福祉法が施行されるのに伴い評議員会という組織が全国の社会福祉法人に必須機関となりました。

その評議員会の構成メンバーの一人として選任していただきました。

今まで理事会の決議で運営できていたものが、評議員会という外部の機関によって重要事項が決定されるようになりました。

ただ、これはあくまで制度上の話でその実態はというと・・・(笑)

実態を知るという面で今回の会議はとても有意義でした。

改正法を勉強して知ることも大事なのですが、行政書士にとってはその実際の運用事例を経験を通して学べるのは本当に有難いことです。

他の社会福祉法人のみならず、学校法人や医療法人の運営などでもお役に立つことができますので。

今回の評議員もそうですが、すべては縁から生まれてきます。

縁を大切にするとは、縁がもたらしてくれたものに白黒つけずにその役割を全うしていくことも指すのだと考えています。

もちろん、なかなか容易なことではありませんが、だからこその貴重な学びになり、経験となっていくのだと思います。

そんな学びや経験は他所で必ず生きてくるようにも感じています。

より一層役立ち、喜ばれる行政書士になるためにも一つ一つの役割、経験を生かしながら日々精進ですね。

本日は、医療法人関係の書類作成

本日は、医療法人の役員変更届と定款変更認可申請書の作成を主に行いました。

医療法人の場合、理事長以外の役員については登記が必要ありませんが、都道府県への提出が必須となります。

また、会社と異なり監査役に相当する監事についても理事や職員等の身内や関係者ではダメといった規制もあります。

そうしたこともあって監事の新規就任の人選は、骨が折れるところでもあります。

他の許認可の役員変更と異なり身分証明書や登記されていないことの証明書などの添付は不要ですが、実印の押印と印鑑証明書の添付が必須となります。

実印は履歴書と就任承諾書に押印するため書類作成に間違いがあってはならず、神経を使います。

書類作成は気の緩み、油断がそのまま表現されてしまうものです。

間違いで訂正印を押すのは、プロとして恥ずかしい・・・。と、言いつつも自分はよく間違えることもあります(-_-;)

いずれにしても、役所に提出する書類については、緊張感をもって作成しなければ絶対にミスが起きてしまうものです。

その外にも添付書類、提出期限にも気を配っていく必要もあります。

あまりに提出が遅いとなると始末書も書かされるはめにもなりますので、やはり迅速、こまめに提出をしていったほうがよいでしょう。

一方、定款変更認可申請書類ですがこれは医療法改正(平成28年9月1日施行)に伴うものです。

ほぼ全文の書き換えに近いものがありまして、結構時間もかかります。事前審査も必要なため2ヶ月くらいはかかりそうです。

医療法人のような認可法人の場合、改正があった際にその対応が期限つきで必要となるケースが少なくありません。

特にここ数年は医療法の改正が頻繁にあるように思います。

そういえば、数年前、社会福祉法人の制度改革があった際にもてんやわんやで対応した記憶がよみがえりました。

法改正時にお客さんのお役に立てるよう、日頃からしっかり勉強しないといけませんね!

茶禅一味

今日は、茶道の稽古でした。

先生がよくおっしゃることに「一つ」という言葉があります。

最終的には、みんな一つに落ち着いていく、和合するのだとおっしゃるのです。

自分にはまだまだそこにある深い意味がわかりませんが、自分なりに考えたことを書いてみたいと思います。

職場に行けば好きな人、嫌いな人がいます。

これはもうどうにもならないこと、避けられないことだと自分は考えています。

仕事をしていればうれしいことも、落胆することもあります。

これもどうしようもなく避けられないことです。

家族と一緒に過ごすことにしても喧嘩や言い争いもあれば、仲良く楽しい時間を過ごせるときもあります。

しかし、こうして分けてしまえば、何かにつけて心が揺さぶられ、その主(あるじ)が不在となってしまいます。

人間は生まれた瞬間から死へ近づくと言われています。

おぎゃあと生まれたことは誠にめでたいことです。

しかし、同時に死という悲しみへの第一歩がはじまったことでもあるわけです。

では、めでたいのか?縁起が悪いことなのか?どちらなのか?と分けてしまえば、これもやはり主が不在の心となってしまいます。

だから、一つとは受け入れていくという意味になるのだろうと自分は考えています。

生死、苦楽、善悪。

どうも世の中は相反することで成り立っているようです。

本来は分けられるはずのないものを概念として考えるにあたり人間はどうしても分けてしまう習性があるようです。

本来は分けられるはずのないもの、一つということ。

そこにある意味を自分はまだまだわりえないでいます。

民法改正と建設業の業務研修会

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昨日は、珍しく東京都の業務研修会に参加しました。

平成32年4月より施行される民法の改正と建設業の請負契約に及ぼす影響についてです。

テキストには請負に関する主要な判例と改正点が載っており、とても参考になります。

お客さんにどのように情報提供していこうか?と思案しているところです。

民法は基本法であり、法的な基盤と位置付けられています。

ですから、今回の改正は様々な契約関係に影響していきます。

何をどのように変え、どう対処したらいいのか?

そのようなところで的確なアドバイスができるように今から準備と情報提供をしていきたいです。

後半は、「建設産業政策2017+10」後の取り組みについてという表題で国土交通省の方が説明してくださいました。

これも建設業界に大きな影響を及ぼすものです。

働き方改革が、今話題となっています。建設業界は超過勤務が常態化しているため規制の対象になっています。

会議で決められたことと現場の状況との大きな乖離があった場合、その規制が果たして業界に良い影響を及ぼすのかどうか?

一抹の不安を覚えるところがあります。

建設業許可に大きく関連するところでは、経営業務の管理責任者の要件緩和、経営事項審査の改正、技術検定制度の改正についても情報提供がありました。

久々の研修会を受講してみて、やはり最新知識の仕入れは必要だと改めて感じました。

忙しいとついつい勉強会は後手に回しがちですが、お客さんへの情報提供も大切なことです。

今後も定期的に受講していくつもりです。

事業年度終了報告申請終了?

本日で建設業者さんの事業年度終了報告申請を終了しました。

では、終了とはどの時点で終了とするのか?

今日はこの点について少し述べてみたいと思います。

業務の依頼とは、正式な受託から業務の完了までを指すと考えられます。

その業務の完了とは、申請が無事に受理され手数料をきちんといただくまでと自分は捉えています。

開業したばかりの頃は、手数料を伝えたり、受領したりすることにどことなく抵抗を感じていました。

それまで給料をいただくという立場でしたから、自分で報酬を請求することに慣れていなかったのでしょう。

もちろん、今でも高い手数料を伝えるときには臆するところも出てきてしまいますが・・・(笑)

ただ、やはり我々行政書士はその道のプロとして依頼されているわけですから、きちんと仕事が完遂できたとすれば堂々と請求していいのです。

業務というのはタダで受託しても、いたずらに安く受託しても、その責任の重大性から逃れられるわけではありません。

もちろん、いたずらに高く請求するのもおかしなことですが、自身が信じる適正価格、信頼価格であれば、その責任に見合った代償としてきちんと受け取るべきでしょう。

先ほどの事業年度終了報告書にしても役所に提出する書類ですから、いいかげんな手続きはできません。

後々虚偽の内容が含まれていると役所から突っ込まれでもすれば、大きな責任問題に発展しかねないのです。

このようにお金をいただくとは、大きな責任を背負い込むことだと自分は理会しています。

たとえ簡単そうに思える手続きであっても、簡単で責任のない仕事などありません。

お金をいただける有難さと責任をしっかりと噛みしめて今後も精進してまいります。

見積書の有無

自分は、原則として諸手続きに入る前に見積書を提示します。

行政書士業務はサービス業であるため、依頼前に料金をきちんと提示しておく必要性を強く感じています。

そうすればお客さんは安心できるだろうとの意図でそうしています。

お客さんの立場からすれば、見積書はないよりもあったほうがい絶対にいいはずです。

ただ、業務によっては見積もりを出したばかりにハマってしまうケースもあります。

依頼当初は比較的スムーズにいくだろうと予測を立ててみたものの、実際には様々な問題が途中で生じ、その対応に追われてしまったケースです。

役所との折衝にも時間をとられ、期間も大幅に延長状態となりました。

(あぁ・・・見積金額を当初にしっかりと出していれば・・・)

と、思ってみても時すでに遅しです。

ただ、こうした経験を踏まえなければ、実際のところの価格を決めるのは難しいものです。

行政書士業務は一つとして簡単に終えられるものはないと思ったほうがいいでしょう。

何度も同じ許認可手続きに携われば、スムーズにできるような錯覚にとらわれることもあります。

簡単に終えられるなんて油断をしていれば、予想外の問題、落とし穴にはまることも多々あります。

行政書士業務に限らず、この世の中の仕事は一つとして簡単なものはないのでしょうね。

見積書にしても、許認可手続きにしても慎重に慎重を重ねた精査と経験が何より大切です。

手数料について

行政書士はサービス業であり、取り扱うモノがありませんし、仕入もありません。

つまり、原価がわかりにくいのです。

最初の頃は、悩みました。行政書士会連合会のほうで報酬額の統計を出していますが、実際に業務をやってみるとそのギャップに驚くこともあります。

統計はあくまで統計であり、依頼人様それぞれの抱えている事情によって揃える資料、かかる時間や手間が異なってきます。

開業当初はそのあたりのことをよく把握できていなかったこともあり、いたずらに安く受注していたり、逆にちょっと高めに受けていたこともありました。

では、高い、安いの基準はどこにあるのか?といえば、大きな要素に時間があります。

手続きによっては何度も役所との調整が必要になったり、その分時間もかかったりもします。

ただし、これだけではありません。

もう一つの大きな要素として、責任があります。

許認可業務は、我々行政書士の判断で進めていきます。

その判断が狂えば、許可が下りるのに予想を超えて時間がかかったり、最悪の場合、許認可が下りないこともあります。

これは依頼主にとっては死活問題になりえます。

重要な契約を控えての許認可手続きなんてものも多々ありますから、こちらの過失で大きな損害を与えてしまえば・・・。

そう考えるといたずらに安く設定などできない事情もあります。

もちろん、逆に大きな利益を得ようとしても、その疾しい気持ちが信用の失墜をもたらします。

時間と責任。

この2大要素を深く勘案し、いかに適正な金額を提示できるのか?が、信用の基礎になるのだと考えます。

実際に業務に取り掛かる前に私は必ず見積金額を提示するようにしています。

明瞭会計は、依頼主様にも安心感を与えるでしょうしトラブルの未然防止にもつながるからです。

手数料が高くなればなるほど依頼主様には伝えにくいものです。

しかし、自分自身のしっかりした考えと経験に基づく判断、責任感があればこそ、言いにくいことを伝える必要性も痛感するようになります。

何をもって適正な価格と言えるのか?

すぐに明確な答えは出しにくいところですが、業務を真剣に行っていく中でその答えを出していきたいものです。

正直者?

今日は、仕事の関係で東京都あきる野市に行ってまいりました。

埼玉の東の端から東京の西の端までということで結構、いいドライブになりました。

今回は、いつもお世話になっている税理士さんからの紹介なのですが、お互いに初対面です。

初対面というのは、やはりいつも緊張しますね。

ところが、実際にお会いしてみるととても気さくな方で、直感でいい人だなと思える方でした。

やはり、第一印象はいいほうがいいと改めて思いました。

そして、直感で伝わる人柄も非常に重要だと感じました。

では、人に伝わる第一印象や人柄とは何で決まってくるのでしょうか?

服装、身だしなみなどが挙げられるかと思います。

もちろん、そうした面もありますがもっと根本のところにその答えがあるように思えるのです。

それは日常の暮らし方、生き方なのでしょう。

これはごまかしがききません。

面従腹背では、いくら身だしなみがよくても、どこかしらでボロが出てしまうものです。

だからこそ、日常の中で心を磨いていくことが商売をつづけていく上で問われているように思えてなりません。

心学の祖石田梅岩は、正直という美徳を第一に挙げていました。

正直とは、裏も表もなく人に接することだと考えます。

心にどこかやましいところがあれば、胸を張って生きていくことができませんよね。

特に今のような情報がすぐに行きわたってしまう時代だからこそ、正直さ、誠実さが、ストレートに人の心に伝わってしまうものではないでしょうか?

逆に言えば嘘やごまかしは、簡単に身を滅ぼしてしまうとも言えます。

人間ですから100点というわけにはいきませんが、たとえ50点であったとしてもそれを曝せる勇気を自分は賞賛したいと思います。

自身の欠点、失敗を含めて、それをごまかすことなく表現していくことが、人様からの信用と安心の礎となっていくのでしょう。

そう考えてみると正直の前提にあるものは、勇気なのでしょうね。

彩コミュナス

埼玉県行政書士会では、彩コミュナスという広報誌を年4回発行しています。

夏号で吉川支部が管轄する吉川市、三郷市、松伏町が特集されることになりました。

今日は、埼玉県行政書士会の広報部の方々が遠方よりお越しくださいました。

そして、取材もかねて吉川市にある老舗の糀家さんにお邪魔してナマズ料理を堪能しました。

市外の方々からするとナマズはとても珍しいのだそうで、喜んでいただけたようです。特にナマズの刺身は新鮮でなければ料理として出せないとのことでした。

料理のさることながら改めてびっくりしたのは、糀家さんに展示されている数々の貴重な絵画や美術品。国宝級のものばかりが集められており、値段を知って目玉が飛び出そうでした。

彩コミュナス平成30年夏号は、8月1日の発行予定です。

行政書士と吉川、三郷、松伏地域の情報発信で地域貢献できればとの思いで地域の皆様にお配りします。

機会があれば、是非、目を通していただけるとありがたいです。

 

 

 

 

 

1984

これは、衝撃の1冊でした。読んでいてゾッとする本です。

というのも、現代社会の風潮を描いているようにしか思えないからです。

国家がなんでもかんでも関与し、管理、監視する社会。

規制大国日本なんて言葉のとおり、法律やら規制やらが毎年、バンバンつくられています。

なんでも最近は表現の自由を脅かしかねないものもあるようで・・・。

あまりに規制だらけになると人間はどうなるのか?

規則にべったりで考えることができない人間になってしまうような気がしてなりません。

とある繁盛店のラーメン屋さんの前の道路。

そこの駐車違反の取り締まりを厳しくしたところ、お客さんが激減し、潰れてしまったという話を以前聞いたことがあります。

だったら、駐車場借りればいいじゃないか!とかいう意見もあるかもしれませんが、都内ではなかなか駐車場をすぐに確保できない事情もあったのでしょう。

そして、最も考えるべき点は、そもそもそこの場所は迷惑だったのか?ということです。実際に現場に行った人からすれば、迷惑駐車にはなりにくい場所だったとか・・・。

また、近隣のお店のやっかみもあったのかもしれませんね。

いずれにしても、まず規制ありきとなると人間としての想像力が乏しくなっていくようです。

まさにそのような欠如が、この本の中にリアルに描かれています。

逆に人間社会において心のあり方、思想といったものがいかに大切かを思わずにはいられなくなります。

規制とは?法律とは?国家とは?そんなことを深く考えさせてくれる一冊です。

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