見積書の有無

自分は、原則として諸手続きに入る前に見積書を提示します。

行政書士業務はサービス業であるため、依頼前に料金をきちんと提示しておく必要性を強く感じています。

そうすればお客さんは安心できるだろうとの意図でそうしています。

お客さんの立場からすれば、見積書はないよりもあったほうがい絶対にいいはずです。

ただ、業務によっては見積もりを出したばかりにハマってしまうケースもあります。

依頼当初は比較的スムーズにいくだろうと予測を立ててみたものの、実際には様々な問題が途中で生じ、その対応に追われてしまったケースです。

役所との折衝にも時間をとられ、期間も大幅に延長状態となりました。

(あぁ・・・見積金額を当初にしっかりと出していれば・・・)

と、思ってみても時すでに遅しです。

ただ、こうした経験を踏まえなければ、実際のところの価格を決めるのは難しいものです。

行政書士業務は一つとして簡単に終えられるものはないと思ったほうがいいでしょう。

何度も同じ許認可手続きに携われば、スムーズにできるような錯覚にとらわれることもあります。

簡単に終えられるなんて油断をしていれば、予想外の問題、落とし穴にはまることも多々あります。

行政書士業務に限らず、この世の中の仕事は一つとして簡単なものはないのでしょうね。

見積書にしても、許認可手続きにしても慎重に慎重を重ねた精査と経験が何より大切です。