Category Archives: 仕事の根本、原理原則
体が資本
ここ数日、どうしたわけか腸の調子がよろしくない。
調子が悪くても、いつもなら1、2日で完治していたものが数週間よくない状態が続いている。
さすがに医者に行き、検査をしてもらった。
今日はその結果が出たのだが、大病ではないようで少しホッとしている。
今年で47歳。
加齢によって確実に体にガタが来ていると感じることが多い。
特に45過ぎたあたりからそれを痛感するようになった。
若い頃のように無理が効かないことを体を通して実感する日々が続いている。
自分は自営業のためか、休むことにどこか罪悪感を感じることが多い。
しかし、思い切って休むことも大切なことだと痛感している。
疲れたら休む。眠ければあまり無理をせずに眠る。
それもぐずぐず考えずに思い切り。
無理は禁物で自分のペースといったものがあるのだろう。
そして、メリハリが何より大切なことだと実感している。
体が資本。本当にその通りだとつくづく思う。
仕事ができる心と体であることに日々感謝しなければいけないと思う。
人生二度なし
今日は、お通夜に行ってきた。
以前、仕事でお世話になった会社の社長がお亡くなりになったからだ。
まだ70にも満たないのに早い死だった。
ちょうど昨年くらいからこうしてお客さんがお亡くなりになり、葬儀に参列する機会が増えた。
それだけ自分の年を取っているということになる。
こういう機会に遭うと否が応にも死というものを考えざるを得なくなる。
自分自身が亡くなったらどうなるのか?
お客さんはどうする?家族の今後の生活はどうする?
そんなことがふと頭をよぎる。
一日一生という言葉がある。
死を意識するほど一日が本当に大切なものに思えてくるのかもしれない。
人様の死は、つい漫然と過ごしてしまう己の心を揺り起こしてくれるような気もする。
人生二度なし。しっかり生きろ!と。
力強く生きる?
老いること、病に罹ること、死ぬこと。
これらは、避けることができないとお釈迦様がかつておっしゃったと言われています。
僕らのような個人事業主は、健康第一とよく言われます。
本当にそう思いますから、不摂生な生活は自分はあまりしていません。
むしろ、適度な運動も取り入れながら健康的な生活を送っているつもりです。
しかし、そうはいっても病気も死も老いも避けられません。
今日、体調不良のため病院に行ってきました。
ある検査をすることになりましたが、どういうわけか淡々と受け入れている自分がいました。
かつての自分であれば、(なんで自分が?こんなに健康的な生活をしているのに?)とやり切れない思いでいっぱいになっていたはずです。
年齢を重ね、経験を重ねてきたこともあるのでしょうが、お茶の稽古と読書の蓄積も大きいと感じました。
不都合を受け入れていける素地のようなものが、少しずつ創られていたのかもしれません。
淡々と従容と生きていくこととは、力強く生きることと同義なのだと感じました。
見積書の有無
自分は、原則として諸手続きに入る前に見積書を提示します。
行政書士業務はサービス業であるため、依頼前に料金をきちんと提示しておく必要性を強く感じています。
そうすればお客さんは安心できるだろうとの意図でそうしています。
お客さんの立場からすれば、見積書はないよりもあったほうがい絶対にいいはずです。
ただ、業務によっては見積もりを出したばかりにハマってしまうケースもあります。
依頼当初は比較的スムーズにいくだろうと予測を立ててみたものの、実際には様々な問題が途中で生じ、その対応に追われてしまったケースです。
役所との折衝にも時間をとられ、期間も大幅に延長状態となりました。
(あぁ・・・見積金額を当初にしっかりと出していれば・・・)
と、思ってみても時すでに遅しです。
ただ、こうした経験を踏まえなければ、実際のところの価格を決めるのは難しいものです。
行政書士業務は一つとして簡単に終えられるものはないと思ったほうがいいでしょう。
何度も同じ許認可手続きに携われば、スムーズにできるような錯覚にとらわれることもあります。
簡単に終えられるなんて油断をしていれば、予想外の問題、落とし穴にはまることも多々あります。
行政書士業務に限らず、この世の中の仕事は一つとして簡単なものはないのでしょうね。
見積書にしても、許認可手続きにしても慎重に慎重を重ねた精査と経験が何より大切です。
手数料について
行政書士はサービス業であり、取り扱うモノがありませんし、仕入もありません。
つまり、原価がわかりにくいのです。
最初の頃は、悩みました。行政書士会連合会のほうで報酬額の統計を出していますが、実際に業務をやってみるとそのギャップに驚くこともあります。
統計はあくまで統計であり、依頼人様それぞれの抱えている事情によって揃える資料、かかる時間や手間が異なってきます。
開業当初はそのあたりのことをよく把握できていなかったこともあり、いたずらに安く受注していたり、逆にちょっと高めに受けていたこともありました。
では、高い、安いの基準はどこにあるのか?といえば、大きな要素に時間があります。
手続きによっては何度も役所との調整が必要になったり、その分時間もかかったりもします。
ただし、これだけではありません。
もう一つの大きな要素として、責任があります。
許認可業務は、我々行政書士の判断で進めていきます。
その判断が狂えば、許可が下りるのに予想を超えて時間がかかったり、最悪の場合、許認可が下りないこともあります。
これは依頼主にとっては死活問題になりえます。
重要な契約を控えての許認可手続きなんてものも多々ありますから、こちらの過失で大きな損害を与えてしまえば・・・。
そう考えるといたずらに安く設定などできない事情もあります。
もちろん、逆に大きな利益を得ようとしても、その疾しい気持ちが信用の失墜をもたらします。
時間と責任。
この2大要素を深く勘案し、いかに適正な金額を提示できるのか?が、信用の基礎になるのだと考えます。
実際に業務に取り掛かる前に私は必ず見積金額を提示するようにしています。
明瞭会計は、依頼主様にも安心感を与えるでしょうしトラブルの未然防止にもつながるからです。
手数料が高くなればなるほど依頼主様には伝えにくいものです。
しかし、自分自身のしっかりした考えと経験に基づく判断、責任感があればこそ、言いにくいことを伝える必要性も痛感するようになります。
何をもって適正な価格と言えるのか?
すぐに明確な答えは出しにくいところですが、業務を真剣に行っていく中でその答えを出していきたいものです。