天皇制と商売?
歴史を知れば、未来がわかる。
よく言われている言葉ですが、ちょっと前まで何のことやらさっぱりわかりませんでした。
ところが、ここ数年、歴史をあらためて知る、学ぶことの楽しさを覚えていく中でこの意味がなんとなくわかるようになった気がします。
それぞれの国家や国民の性質、日本の成り立ちと日本人の気質といったものが、歴史の中で表れています。
昨日の心学商売繁盛塾では、「天皇制と家族意識」というテーマの勉強会でした。
天皇制と商売というと何の関係もなさそうですが、さにあらずです。
2600年以上脈々と続いている天皇制が、日本人の気質を端的に表しているように僕には感じています。
そして、その気質に沿った商売のあり方が、年功序列、終身雇用、家族意識といった今までの経済を支えてきた背骨だったわけです。
今はグローバリズム、世界的大企業中心の流れの渦中に日本はいます。
日本らしさよりも、そうした潮流に合わせていくことのほうが重要視されてしまっています。
すべてを画一化するような大きな流れに呑みこまれるのか?
それとも、軸をもった成熟した独自の経済にあり方を世に示せるのか?
主体は世界的大企業ではなく、あくまで日本という国家であり、日本人です。
哲学という名の軸をそれぞれが持ち、商売のあり方、経済のあり方を深く追求していくべき時代ではないでしょうか?