Category Archives: 業務の根本にあるもの

見積書の有無

自分は、原則として諸手続きに入る前に見積書を提示します。

行政書士業務はサービス業であるため、依頼前に料金をきちんと提示しておく必要性を強く感じています。

そうすればお客さんは安心できるだろうとの意図でそうしています。

お客さんの立場からすれば、見積書はないよりもあったほうがい絶対にいいはずです。

ただ、業務によっては見積もりを出したばかりにハマってしまうケースもあります。

依頼当初は比較的スムーズにいくだろうと予測を立ててみたものの、実際には様々な問題が途中で生じ、その対応に追われてしまったケースです。

役所との折衝にも時間をとられ、期間も大幅に延長状態となりました。

(あぁ・・・見積金額を当初にしっかりと出していれば・・・)

と、思ってみても時すでに遅しです。

ただ、こうした経験を踏まえなければ、実際のところの価格を決めるのは難しいものです。

行政書士業務は一つとして簡単に終えられるものはないと思ったほうがいいでしょう。

何度も同じ許認可手続きに携われば、スムーズにできるような錯覚にとらわれることもあります。

簡単に終えられるなんて油断をしていれば、予想外の問題、落とし穴にはまることも多々あります。

行政書士業務に限らず、この世の中の仕事は一つとして簡単なものはないのでしょうね。

見積書にしても、許認可手続きにしても慎重に慎重を重ねた精査と経験が何より大切です。

手数料について

行政書士はサービス業であり、取り扱うモノがありませんし、仕入もありません。

つまり、原価がわかりにくいのです。

最初の頃は、悩みました。行政書士会連合会のほうで報酬額の統計を出していますが、実際に業務をやってみるとそのギャップに驚くこともあります。

統計はあくまで統計であり、依頼人様それぞれの抱えている事情によって揃える資料、かかる時間や手間が異なってきます。

開業当初はそのあたりのことをよく把握できていなかったこともあり、いたずらに安く受注していたり、逆にちょっと高めに受けていたこともありました。

では、高い、安いの基準はどこにあるのか?といえば、大きな要素に時間があります。

手続きによっては何度も役所との調整が必要になったり、その分時間もかかったりもします。

ただし、これだけではありません。

もう一つの大きな要素として、責任があります。

許認可業務は、我々行政書士の判断で進めていきます。

その判断が狂えば、許可が下りるのに予想を超えて時間がかかったり、最悪の場合、許認可が下りないこともあります。

これは依頼主にとっては死活問題になりえます。

重要な契約を控えての許認可手続きなんてものも多々ありますから、こちらの過失で大きな損害を与えてしまえば・・・。

そう考えるといたずらに安く設定などできない事情もあります。

もちろん、逆に大きな利益を得ようとしても、その疾しい気持ちが信用の失墜をもたらします。

時間と責任。

この2大要素を深く勘案し、いかに適正な金額を提示できるのか?が、信用の基礎になるのだと考えます。

実際に業務に取り掛かる前に私は必ず見積金額を提示するようにしています。

明瞭会計は、依頼主様にも安心感を与えるでしょうしトラブルの未然防止にもつながるからです。

手数料が高くなればなるほど依頼主様には伝えにくいものです。

しかし、自分自身のしっかりした考えと経験に基づく判断、責任感があればこそ、言いにくいことを伝える必要性も痛感するようになります。

何をもって適正な価格と言えるのか?

すぐに明確な答えは出しにくいところですが、業務を真剣に行っていく中でその答えを出していきたいものです。