資格ではない

僕は行政書士という仕事をやっていてつくづく思うのですが、資格業といえど商売には変わりないということです。

僕らの業界はどうしてもお勉強ができるか否か?が最重要視されてしまいます。

資格の難易度によって価値、地位が決まってしまう、みたいな具合で。

しかし、実際に独立すれば、行政書士という資格なんてものでお客さんは選びません。

お客さんにとっては、弁護士であろうが行政書士であろうが税理士であろうが関係ないのです。

自分が困ったことを相談し、解決してくれそうな人を探しているわけですから。

だから、仕事を取ってくる力がなければ、なんにもならないんですよね。

そして、仕事をとれることと勉強ができることは、全く異なる能力なのです。

極端に言えば、勉強はできなくても誠意が相手に伝わる、あるいは、どこか愛嬌もあり誠実そうだと思われる力さえあれば、食っていけるはずです。

独立後も勉強は大事ですが、人間としての心を磨き、お客さんと人と人との信用を積み上げていくことが、最も大切なことだと僕は認識しています。