方法論よりも

今の世の中は、ネットにより簡単に答えらしきものが調べられます。

その影響からなのか、難しく自分で深く考えなければいけない書籍よりも、簡単に方法論という答えが見つかるような書籍のほうがよく売れているらしいですね。

しかし、それは表層の答えらしきものであり、自分の血となり肉となった智恵ではありませんよね。

現実の中でも様々な試練、経験を踏まなければ、生きた知恵にはならないとよく言われるようになりました。

痛い思いをせずに簡単に成果は得られるものではないのでしょう。それを簡単に得ようとするところに問題があると思います。

そして、方法論には、普遍的なものは案外少ないのではないでしょうか?

自分が現場の中で汗を流しながら編み出したものが、自分自身が使える方法論であって、それが他人に通用するとは限らないように思えます。

むしろ、そこに囚われてしまうほど、現実の問いに対する自分なりの答えから遠ざかってしまうように思えるのです。

遠回りのようなことが、実は着実に歩める王道であり、近道に思えるようなことには、罠が多く潜んでいるのではないでしょうか?

楽をしようとせず、自分自身の仕事への思い、お客さんへの思いを深く掘り下げ、商売も人生も深く考えていくことが、いい仕事へつながっていく気がします。